《営業部長の勝手にレコメン》

THREE TRAPPED TIGERS / EP

 

 

 

※2009年5月リリース

 

いやぁ、すごい新人が現れちゃいましたね。

 

もうまさにニュー・ジェネレーションって感じ。

 

 

幼少期をクラシックや現代音楽を聴いて育ち、その後、レディオヘッドやナイン・インチ・ネイルズやシガーロス、さらにはWARPレーベルものやジャズ・ピアノにまで影響を受けたトム(ピアノ、シンセ)。幼少期はメタル小僧、ハードコア・バンドにも在籍経験のあるアダム(ドラム、エレクトロニクス)。レッチリ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンからスーパー・サイレントやハムクラッシュまで好きだというマット(シンセ、ギター)。(ほとんどCDの中のライナーに書いてあったことを引用。)

 

そんな3人が集まるとどんな音楽ができちゃうのかと言いますと。

 

なんとも素敵なネクスト・レベルのポストロックができちゃうのです。

 

ポスト・ポストロックです。

 

いやもう面倒くさいんでロックです。

 

いや“音楽”ってことでいいかな。

 

刺激的で感動的で複雑でキャッチーな“音楽”です。

 

あれ？それってポストロック？(…エンドレス)

 

ライトニング・ボルトばりの鋭いギター・リフと強烈なドラミングで始まりテンションは一気に最高潮なM①。

 

ネクスト・バトルスを感じさせるイントロから、65デイズ・オブ・スタティックのシリアスさを感じさせるピアノ×打ち込みビートのコントラストにテラ・メロスの変態性を掛け合わせたような展開へとなだれ込むM②。

 

アルバム・リーフ×エイフェックス・ツインなエレクトロ色の色濃く出たM③。

 

静寂の中に物悲しく響くピアノから徐々に美しい世界が広がり、曲が構築されながら崩れていく。シガーロスからの影響も感じられるM④。

 

軽快なドラミングとミニマルなピアノのメロディが心地良く耳を通って胸に沁み込む序盤からダイナミックなドラミングと共に高揚していくピアノとギターに胸を打たれるバッド・プラスばりのジャズ・ピアノ×ロック・スピリットM⑤。

 

たった5曲(国内盤にはボーナス・トラックでM①のリミックスが+3曲収録)でこの多彩×多才な内容。アルバムとかでたらすごいことになっちゃいそうですよ。

 

まずはこちらの名刺代わりというには濃厚すぎるEPをお試しあれ。